内部は黒を基調とした造りで、随所に緻密な彫刻が彫られている。
現在、木彫品のみやげ物屋となっており、正面で実演も行っている。道路に面する主屋は、平入りで、桁行き、梁行き共に三間である。内部架構は、身舎に虹梁がかかり、中心部方一問の柱が通し柱で、天井まで延びるホイアン一柱式と呼ばれる架橋である。また、身舎、庇共に、登りに虹梁が入る。この土屋の後一間は三重虹梁大瓶束と、この建物の中
で、最も飾られた空間である。この2つの建物には間仕切りが無く、空間をおおきく使う。
また、この空間の一番奥には、位牌壇が設けられている。正面ファサードには、小さな庇が設けられ、正面よりの外観を飾る。この小さな庇は上の屋根と殆ど軒の出、高さもあまり変わり無く、建物を保護するというよりも、むしろ意匠的な意味合いが強い様に思われる。
現在は個人の家として使われている。公開部分が少ないので、多少の物足りなさを感じるかもしれない。無料のお茶のサービスある。