ホイアン世界文化遺産

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フーンフンの家 (馮興家)

日本橋を渡ってグエンティミンカイ通りに入ったすぐ右手にある黒い民家(住所:4‐Nguyen Thi Minh Khai通り)。
約200年前に貿易商人の家として建てられた木造建築で、今でも8代目が住んでいます。この家の最初の家主は顔が広くてお金持ちの商人であり、繁栄の意味でこの家を馮興と名付けしました。元々からここは桂皮、胡椒、塩、シルク、陶器、ガラスなどの商品を販売した商店です。壁はベトナム、柱やドアは中国、屋根は日本と三国を折衷させた建築様式です。フーンフンの家はホイアンの古建築様式の最も美しい民家の一つです。 2階に上がるとお土産を販売していたり、表側からは来遠橋がよく見え、裏側は屋根がいっぱい見え、ホイアンの町並みといった感じです。二階の床の一部は取り外し可能となっており、この格子を取ると、一階から商品を二階へと上げることができます。ホイアンは洪水に見舞われることが多いため、この機構が役に立っています。 テラスの装飾は幸運と繁盛の意味を持った鯉です。鯉は中国人にとって幸運、日本人にとって権力、ベトナム人にとって繁盛の意味です。二階には祭壇と天后聖母が設置されています。