ホイアン世界文化遺産

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ONG(オング) 寺:(関公廟)

関公廟は1653年に建立された名前の通り関羽を祀る廟である。ここまでくるとホイアンが中国であるのかベトナムであるのかわからなくなるほどである。
関公とは三国志で有名な関羽雲長のこと。中国でもベトナムでも神格化され、商売の神様としていたるところで神棚に祀られている。関帝とも呼ばれている。
 
関公廟はホイアンの人に「チュアオーン」だと呼ばれている。ホイアン中心のホイアン市場の手前に位置している。
 
他の中華系の建物に比べて深みのある赤で色調が統一されており、全体的に落ち着いた雰囲気を受ける。
廟の配置図は「国」の文字に設計されている。組立てる木材には蓮の花などを彫刻した。屋根はエナメル引きの円筒瓦で葺かれている。
 
中央には武の神とされる関羽が祀られている。
 
関羽の隣には、息子の関平と周倉が守っていて、近くには馬も飾られている。関羽が乗っていた曹操からの贈り物名馬赤兎だ。
 
屋根や柱には、龍の装飾や赤を貴重とした彩色で、中国様式のすばらしさを語っている。
廟の中にはベトナムの「グエンユー」極めて有名な詩人のお父さんの詩やウンシクとグエンレントゥンの名画がある。
 
関公廟は1991年11月29日に国家文化歴史遺跡に指定された。