ホイアンに関する様々な展示物である。ホイアンが付近一帯の交易の中心地として栄えていた17世紀頃の文物を中心とした、やや小ぶりな博物館である。博物館内では、陶器、古銭、100年ほど前の街の様子を写した写真、鐘などの日本人ゆかりの展示物も数点展示されている。特に、ホイアンの町が雨季にはトゥボン川が氾濫し床上浸水している様子なども紹介されている。
ホイアン歴史文化博物館を訪ねると、「日本ベトナム文化交流協会」石碑を見つける。「日本とベトナムの先人の交流を称え、両国の恒久の平和と交流を誓う」と書かれ、同協会の理事長で、ユネスコ特別親善大使である俳優の杉良太郎の名前が刻まれていた。かつて日本人町のあった関係で、日本との民間交流は盛んなようで、「日本橋」や日本人墓地の修復プロジェクトなどもあるという。日本から東シナ海へと南シナ海突き進むと到着するのがここベトナム。400年の時を越えて、この遠い隣国と、ホイアンと出会う意味は意外に深いのである。